日本の携帯料金は各社横並びで、安くても月に6500円くらいかかります。ドコモで7GBまで使える古い料金プランに入っていましたが、実際に使用しているのは月に1GB前後しかありません。しかしデータ通信量が少ない安いパケット料金のプランにすると、通話(発信)なんてほとんどしないのにカケホーダイプランに入らなくてはなりません。結局元の7000円の電話料金からほとんど変わらないのです。
そこで目を付けたのが、今話題の格安SIMです。格安SIMに切り替えるにあたって、譲れないこと、譲れることを考えてみました。
(1) 通話機能 →必要
固定電話を持ってないので通話機能は必要です。
(2) 同じ電話番号 →必要
あちらこちらにに登録しているので今さらの変更は困難です。
(3) SMSの受信 →必要
ネットでの認証の手段としてSMSを使う機会は多いので、SMSは必要です。
(4) docomo.ne.jpのメールアドレス →捨てる
ドコモを解約するとこのdocomo.ne.jpのメールアドレスは使えません。これは悩みました。通常のメールのやりとりだけでなく、サーバーのアラートメールなどの自動送信のメールが多数あり、それらを変更しなくてはなりません。しかもPUSHで通知で受けられる必要があります。しかしこのメールアドレスを捨てなければ、ドコモを切ることができません。
その解決策として、iCloudのメールを使用することにしました。iCloudのメールならPUSHで通知されます。サーバーのアラートメールの送信先はプログラムにハードコーディングしているので、ひたすらgrepで検索をして置換しました。(笑)
今後メールアドレスが変わる可能性も考慮して、新たに独自ドメインを取得し、独自ドメインのメールアドレスから転送する方式にしました。独自ドメインであれば第三者の意向に左右されることなく、自分専用で使えるメリットがあります。
【メールの流れ】
監視サーバー → 独自ドメイン → iCloud → iPhone
準備完了
これでドコモをMNP解約する準備が整いました。MNP転入先はIIJmioの「音声通話機能付きSIM みおふぉん」です。みおふぉんは音声通話とSMSが使用でき、データ通信が 3GB 付いて月額 1728円(税込) です。これに留守番電話(月額 324円(税込))を付けて、合計で月2千円ちょっとです。
今まで7千円払ってましたから、月に5千円も浮く計算です。
申し込み
Amazonでパッケージを買うと少し安くなるみたいですが、IIJmioのサイトから申し込みました。Amazonで買ったところでSIMカードは入ってないので、IIJmioのサイトから申し込んだ方が面倒が無くていいと思ったからです。数日でSIMカードが届きました。
いよいよMNP転出
IIJmioはナンバーポータビリティの即日開通に対応しているので、SIMカードを差し替えて開通センターに電話をかけます。数時間後に開通して、今までの電話番号のまま通話もでき、データ通信も問題無く行えました。
チェック内容
(1) 今までの電話番号での発信・着信 →OK
(2) インターネット接続 →OK
(3) テザリング →OK
(4) VPN (L2TP)での通信 →OK
(5) SMSの受信 →OK
(6) 電子メールのPUSH通知 →OK
(7) 留守番電話 →OK
(8) 留守電メッセージの通知 →届かない
ほとんど問題ありませんでしたが、留守電メッセージが録音されても、それを知ることができないという問題がありました。これについてIIJmioに問い合わせると、ドコモに確認してもらっているそうで(留守電はドコモのままなんだ。へぇ~)現在も不明なままです。
1ヶ月間使用してみて…
留守電以外には特に問題なく、今までと同じように使うことができました。IIJmioは使い切れなかったデータ量を翌月に繰り越せるので便利です。これで月7千円が2千円になるんですから素晴らしいですね!
なお政府でも携帯料金の引き下げを議論していて、「5千円以下を目安」としているそうです。私の予想では月額4,800円(税別)の各社横並びになるんじゃないかと思ってます。