
第1回、第2回、第3回と続き今回で4回となる密閉容器の防湿性能を比較していきます。湿度99%の超高湿の空間に12日間置いて、湿度の変化や、どれだけ湿気が入ってきたかを調べていきたいと思います。
最高収納率のケースが発見される
前回の実験のあと、より効率的にフィラメントを収納できるケースがツイッターランドで発見されました。それがこちら!

パール金属のキッチンメイト HB-6362です。キッチンでの使用を想定した商品なのに、なぜか3Dプリンターユーザーのレビューがたくさん投稿されています。このケースの良いところは、Bambu Labのフィラメントが4本入る点です。前回実験したダイソーのケースは3本でしたから、Bambuユーザーにとっては保管効率が上がりますね。
さらに値段が862円で、Amazonで変えるのも素晴らしい。ダイソーのは店によっては扱ってなかったり、なかなか入荷しなくて入手が難しいのです。フタのロック方式は両サイドから固定するタイプなので、ダイソーより簡単に開け閉めができます。パッキンの構造も異なります。

ダイソー(下)のは平べったいシリコン製です。パール金属(上)のはふわふわとしていて、おそらく中が空洞になっているチューブ状のシリコンです。パール金属のパッキンは隙間ができにくい構造なので期待できますね。一方ダイソーの方も4辺で固定しているので、こちらも悪くはないと思います。
実験方法
実験方法は前回と同じで、少量のシリカゲルをフィラメントに見立てて、シリカゲルがどれだけ水分を吸収したかを比較します。1本しか入らないイノマタ化学のケースにはシリカゲル5gを1つ、4本入るパール金属のケースには5gを4つ入れます。

実験環境は前回と同じく、袋の中に水をはって、直接水が容器に付かないようにして袋を密閉する形で行いました。これで袋の中は湿度99%になっています。



実験開始から12日後に取り出して中を確認します。
実験結果
1つを除き、前回とはちょっと違った結果になりました。

色を見るだけでだいたい違いがわかりますが、実際に重量を測って、吸湿した水分量を比較してみましょう。
| 容器 | 重量(平均) | 増分 |
|---|---|---|
| イノマタ化学 6L | 0.78 g | 16 % |
| 中華 4L | 1.15 g | 23 % |
| パール金属 14L | 0.79 g | 16 % |
| ダイソー 12L | 0.75 g | 15 % |
前回の結果ではイノマタは10%でしたが、今回は16%と増えています。フタはしっかり閉めたことを確認しています。一方でダイソーは前回とほとんど変わりません。今までイノマタしか勝たん状態だったのに、ちょっと納得のいかない結果です。中華容器については前々回の結果でもわかっていたように、防湿性能は悪いです。
そして今回のメインである、パール金属の容器ですが、他と同じようになりました。湿度変化のグラフも見てみましょう。

中華4Lについては今までの実験でも一貫して悪いという結果でしたが、そのほかは差がありません。
最後に
結局どう判断していいのかわからない結果になったので、GPT-5.6 Highに実験結果と実験方法、実験の目的を伝えて評価してもらいました。結論としては中華4L以外、どれを使っても同じ。ただし3回以上実験して比較すべき、とのことでした。たしかにそうなんですけど、1回やるのに2週間かかるから結構邪魔なんですよね。
それからシリカゲルをフィラメントに見立てて、本数分のシリカゲルを入れるという考え方は合理的。容器全体で吸収した水分量の合計でいえばパール金属14Lが最も多いが、その値だけ見て比べるのは不公平、「フィラメント1本あたりの水分負荷は1本用ケースとほぼ変わらない」とのことでした。
ただし容器の容量が大きくなればシーリング部分の長さや表面積が変わってくるので、同じシリカゲルの量を入れたのでは、大きな容器の方が不利になってしまいます。シリカゲルの量は入れたフィラメントの数ではなく、入れられるフィラメントの数、つまり4本入る容器なら1本しか入ってなくても4本分入れるのがよさそうです。空きがあるとシリカゲルの使用効率は悪くなりますね。
収納効率をとるか、シリカゲルの効率をとるか。日本の狭い居住空間の場合、収納効率優先の方がコスパが良さそうです。