350Wの1U Flex ATX電源に2.5インチHDD 8台、SAS拡張カード、LTO-5テープドライブを繋げたら電源容量が足りなくてシステムが落ちてしまいました。モーター駆動系が多いのできっと12Vが足りないんだろうと思ってたんですが、電流を測定すると圧倒的に5Vが足りませんでした。

どれくらい食っていたか?

機器5Vの電流
2.5インチHDD 4台1~1.5A
SAS拡張カード未測定
LTO-6テープドライブ2~3A以上

2.5インチHDD 4台が収納できるリムーバブルケースを使用しているのですが、これを1つの4ピン ペリフェラルコネクタで2台(つまりHDD 8台)つなげると、HDDのリセットがかかって正常にアクセスできなくなります。この電源にはペリフェラルが2系統しかないので、そうするとテープドライブのぶんが足りなくなります。一方で12Vはほとんど流れてません。2.5インチHDDは12Vを使用してないんでしょうね。

そして謎なのがテープドライブです。こちらも12Vは1A未満でした。ところが5Vはアイドル時で2Aあり、アクセス時は3A、ピークではもっと出てそうな感じです。

電源の電流供給能力を調査

FSP FSP350-60GHT 350W Flex ATX電源で一定の電流値を流した時に、電圧がどのくらいまで下がるか測定してみました。

系統コネクタ1A2A3A4A5A
12V系4P-112.1V11.9V11.8V11.6V11.5V
4P-212.1V11.9V11.7V
24P11.9V11.8V11.6V11.4V11.3V
EPS12.1V11.9V11.8V11.6V11.5V
PCIe12.1V11.9V11.8V11.6V11.5V
5V系4P-14.89V4.74V4.59V
4P-24.89V4.74V4.59V
24P4.74v4.59V4.37V

この電源は12Vは多く出力できるものの、5Vはとても能力が低いことがわかりました。HDD 8台で誤動作したのもこれを見ると納得です。

12Vから5Vを作ろう

マリー・アントワネット「パンがなければケーキを食べればいいじゃない。」
庶民「じゃあ食ってやるよ、お前のケーキをな!」

12Vから5Vを出力するためのDC-DCコンバーターは秋月で売っている OKL-T/6-W12N-C使用キット を使いました。37x27mmの小さなモジュールで6Aまで取り出せるというスグレモノです。これを使用していないEPS 12V 8ピンコネクタから取り出します。

EPSコネクタからの接続にはEPS延長ケーブルを使用しました。当初はこの延長ケーブルを使用したのですが、使用するとこの延長ケーブルの部分だけが発熱しました。

被覆には18AWGと書いてあるのに芯線を比べてみると、明らかに18AWGの太さじゃないんですよね。あー、これはいわゆるAWG偽装ってやつだな…。仕方ないので今度は自作PC界ではよく名前を聞くこちらのメーカーのものにしてみました。こちらのケーブルの芯線は18AWGの太さで、発熱もなくなりました。

ケースはPC-FRで作成

DC-DCコンバーターの基板を収めるケースは難燃性が高いPC-FRフィラメントで作成しました。PC(ポリカーボネート)-FRは炎が当たってもすぐに自己消火して燃え広がることがなく、炎が付いたまま垂れ落ちたりしない、高性能な樹脂です。このDC-DCコンバーターはちゃんとしたメーカーの製品で無用な心配ではありますが、こうゆうところを対策をしておくと心配の種が減って、精神の安定につながります。

ケースの3Dモデルはこちらにアップしました。(まだしてない)

ケースのフタは放熱性を保つため、穴の開いたアルミ板を使いました。これでネジを落としたりしても中に落ちてショートする心配もありません。

(写真入る)