
前回、前々回と続き、今回はダイソーの770円の密閉容器の防湿性能を比較していきます。湿度99%の超高湿の空間に13日間置いて、湿度の変化や、どれだけ湿気が入ってきたかを調べていきたいと思います。
ダイソー 密封容器(取っ手付)12Lがジャストサイズ
フィラメントの保管容器はちょうどいいサイズのものがなく、あるものは高さが長く、またあるものは横幅が長い、といった感じで日本の狭い住環境には非効率なものばかりです。そんなときTwitter(Xとも呼ばれている)で、ダイソーでちょうどいいサイズのケースがあるという情報を得ました。
それは 密封容器(取っ手付)12L という商品で、このサイズで幅細めのフィラメントだと4本、Bambu Labだと3本入ります。なかなかの保管効率ですね。ただ値段も値段なので気になるのはその性能。ということで防湿性能を実験してみることにしました。
実験方法の見直し
今までの実験では中に湿度計を入れて湿度計の変化を見ていました。当初は同じような方法で実験していたのですが、ダイソーの方が異様に湿度の上昇が早いんですよね。そこで最初に入れているシリカゲルの量を2倍にすれば…、とも思ったのですが、そもそも容積も表面積も違うものを比較しているのに、出てきた結果をどう判断すれば正しいのかわかりません。うーん、困ったな。そこでChatGPTに聞いてみました。
実験を行う理由が「フィラメントがどれだけ吸湿するか」なのなら、フィラメントの本数分のシリカゲルを入れて重量を比較したらいいのでは?ということでした。たしかにその考え方は理にかなってますね。
ということでイノマタ化学の容器は1本用なので5g、ダイソーの容器にはBambu Lab 3本で5g x3を入れて実験することにしました。

実験環境は前回と同じく、袋の中に水をはって、直接水が容器に付かないようにして袋を密閉する形で行いました。これで袋の中は湿度99%になっています。

実験開始から13日後に取り出して中を確認します。
実験結果
シリカゲルの色を見ただけで、すでに結果は見えているようです。

重量を測ってどれだけ増えたか調べてみます。

結果は以下の通りです。(フィラメント1本あたりで計算)
吸湿した水分量
| 容器 | 重量 | 増分 |
|---|---|---|
| イノマタ化学 6L | 5.50 g | 10 % |
| ダイソー 12L | 5.87 g | 17 % |
イノマタ化学の方が7%も低い吸湿量でした。ただしこの結果はフィラメント1本相当での話なので、容器全体としてはイノマタ化学が 0.5g 吸湿したのに対し、ダイソーは 2.6g も吸湿しています。容量が違うので一概には比較できませんが、容量の差が2倍なのに水分は5倍というのはちょっとびっくりな結果です。表面積の差は計算してませんがたぶん2~2.5倍くらいですよね。
湿度の変化
SwitchBot防水温湿度計を容器の中に入れて測定した結果です。先にも説明した通りシリカゲルの量はフィラメントの本数に見立ててるので、ダイソーの方は3倍の量が入っています。

それなのにこんなに変わるのは意外でした。
最後に
ダイソーの密閉容器を使う気満々だったので、今回の実験結果をみてちょっと戸惑っています。実はもう何本かフィラメントを入れて、本番運用ではシリカゲルを100g/1本入れてるんですが、インジケーターの色の変化が「おやっ??」って感じなんですよね。明らかに他の容器と比べて変化が早いという気がしています。
見た目からはそれなりにしっかり密閉されているように見えるんですが、いったい何でこんなに差が出てしまうんですよね。どんなに実験してもイノマタしか勝てない。
イノマタしか勝たん。
こうなったらいっそキオクシアとNVIDIA株買って、100億儲けたらイノマタ化学買収してフィラメント専用の容器作らせるしかないな。

↑どうしよこれ…