やりたいこと:ストレージプール1のディスクを交換したい。
しかしストレージプール1のDataVol1はシステムボリュームになっており、他にもアプリ、共有フォルダ、VMのイメージ等が格納されている。
(0) 前提条件
ストレージプール1にDataVol1が作成されている。
ストレージプール2にDataVol2が作成されている。
DataVol1はシステムボリュームになっている。
Vitrualizationアプリをインストール済み
共有フォルダ作成済み
ユーザーアカウント作成済み
VM保存フォルダ作成済み
ストレージプール3にDataVol3を作成し、DataVol1のVM保存フォルダはDataVol3に丸ごとコピーした
(1) DataVol1の削除後、再起動する
DataVol2が自動的にシステムフォルダになり、home/public等のフォルダが新規作成された
Vitrualizationアプリは消えてしまった
DataVol2にインストールしたアプリはもちろん残っている
はじめからインストールされていたアプリはインストールされていた(設定内容の状態は未確認)
Vitrualizationを起動するとVMの設定は消え初期状態に戻ってた。ただし事前にDataVol3にコピーしておいたイメージを指定して通常通り起動できた。
ユーザーアカウントなどNASの設定はそのまま残っていた
(2) ストレージプール1を削除してディスクを交換、新たにDataVol1を再作成する
再起動してみたが、システムボリュームはDataVol1にはならなかった
つまりDataVol2を削除しないと戻らない?
(3) VitrualizationアプリをDataVol2からDataVol1に移行する
メニューから移行できるアプリは限られてるがVitrualizationは…、移行できなかった。インストール先は指定できるのになぜ?仕方ないのでアプリを削除し、DataVol1に再インストールし、再設定する
(4) DataVol2の削除後、再起動する
DataVol2はシステムボリュームになっているので、削除すると別のボリュームがシステムボリュームになるはずである。しかしそれがDataVol1なのかDataVol3なのか問題だ。DataVol1のディスクを交換するので、DataVol1になってほしい。
結果:DataVol2→DataVol1がシステムボリュームになった
その法則は、先頭スロットなのか、ボリューム名順なのか不明。
まとめ
システムボリュームを削除してもNASの基本的な設定は消えないし、起動もできる
アプリは消える(アプリの設定も消える)
システムボリュームを削除すると、勝手に別のボリュームがシステムボリュームになる
Vitrualizationの設定はやり直す必要がある
追記
(5) 暗号化されたシステムボリュームをロックしたらどうなるのか?
ちゃんと起動する
そのボリュームにインストールしたアプリは実行できない
ストレージ一覧で (システム) という表示が消えた(解除すると出る)
つまり、ロックしてもシステムの起動を妨げない
(6) 勝手にスロットの順序を入れ替えたらどうなるか?
単独ディスク2本とRAID 1のディスク2本が格納されているドライブベイを滅茶苦茶に入れ替えてみた。
結果、何事も無かったかのように正常に認識する。
追記2
(7) ドライブベイから全てのディスクを取り除き、空のHDDを入れたら?
結果:初期設定画面に戻った
考察:ファームウェアは本体にインストールされているが、OS(QTS)は各ディスクにインストールされていると推測される。以前HDDを接続した際に勝手に設定がコピーされてしまった現象から考えると、全てのディスクにOS用や設定用の領域があり、RAID 1で同期するようになっているのではないかと思われる。したがって1台でもディスクが残っていれば起動するし、ディスクが無くなれば初期状態となるのも納得できる。そうなれば、NASを移行するときはディスクをそのまま移し替えるだけでOKというのもわかるし、他のNASとディスクを混ぜたら絶対アカン!という事も納得である。