非常用のバッテリー
台風、地震、何かと災害が多い日本。非常用にスマホのモバイルバッテリーを準備しておくと安心です。しかし充電式のバッテリーでは保管している間に放電してしまい、いざ必要な時に充電できない恐れもあります。そこで便利なのが、乾電池で充電するタイプの充電器です。乾電池なら備蓄がしやすく、入手性も良いからです。
ふるさと納税のサイトでチノンの CH-UC800 を見つけたので、どの程度実用的か試してみました。チノン…なんか懐かしい響きがします。今までも単3×4本タイプの充電器を使ってましたが、CH-UC800は単3乾電池を8本使うので、しっかり充電できそうです。
出力電流をチェック
まずは簡易的に、最大電流がどのくらいか実験してみました。USB用の電子負荷を接続して、指定した電流値のときの電圧を記録していきます。使用電池はアルカリ乾電池8本です。
今回は充電器と電子負荷の間に入れたUSBメーターの値を読むことにします。
こちらがよくわからないノーブランド品の充電器。単3乾電池4本で充電します。
こちらがチノンのCH-UC800。単3型アルカリ乾電池のほか、単3型ニッケル水素(Ni-MH)バッテリーも使えるようです。
テスト結果
出力電流を上げていったところ、ノーブランド品の方は1Aで電圧が急落しましたが、チノンのCH-UC800は2.2Aまで出力することができました。
ただ2.2Aで出力しているとすぐに電源が落ちてしまいました。アルカリ乾電池ではちょっと厳しいのかもしれません。CH-UC800には出力端子が2つあり、アルカリ乾電池用と、Ni-MH用に分かれてます。スペックでは5V 2.5A maxなので、Ni-MHを使えばもっと出せそうです。
iPhoneをフル充電できるか
次に、バッテリーが空になったiPhoneを、乾電池8本で充電できるか試してみました。
総容量は1428mAhでフル充電が完了してました。これは古いiPhoneなので、今どきのiPhoneだともっと容量が大きいでしょう。充電機能自体に問題はなさそうですね。
旅行時の非常用にも
乾電池で充電するのは非経済的なので、普段は使用することは少ないと思いますが、災害時以外で役に立つのは旅行の時でしょう。モバイルバッテリーは使い切ったら充電しなくてはなりません。乾電池式ならとりあえず本体だけ持って行って、必要になったらどこでも手に入る乾電池を買う、という使い方もできますね。モバイルバッテリーが空になったらどうしようかと不安な慎重勇者な方は、更に予備として、1台持っていくのもいいと思います。
2019年12月現在、長野県諏訪市へのふるさと納税で返礼品として貰えるので、ふるさと納税枠が残ってる方は駆け込みでいかがでしょうか。