HTC Viveでプレイできるソフトを1つ紹介。
12月16日にリリースされたPerfectは、美しい景色の中に入り込める、VR体験型のコンテンツ。ゲーム要素はなく、美しい景色とサウンドを楽しみながらリラックスができるソフトです。Steamで配信されているコンテンツとしては珍しく日本語対応にもなっています。
選べるロケーションは湖畔、雪景色、ビーチの3つがあり、それぞれ昼と夜が選べます。地面にラジオが置いてあり、リラックスできるBGMを流すこともできます。石や木の棒を拾ったり投げたりすることもできます。
私のお気に入りは、昼の湖畔の山の上のところです。遠くに連なる山々の景色がとても美しく、太陽のまぶしさを感じることができるのには驚きました。前方のラジオから音楽が聞こえ、耳元では風が吹き抜ける音が聞こえます。そして後方ではテントが風でなびく音がします。視覚と聴覚の両方の演出で、没入間を一層高めています。
細かいところでは、コントローラーを置いておくと蝶が留まったり、夜のシーンで焚火の向こうが揺らめくなど、ところどこどに細かい演出が見られます。しばらくいると、気球が現れたり、パラグライダーが飛んできたりもします。木の枝を焚火に近づけると火がついて火の粉が降ってくるのもいいですね。一方で石や木の枝を投げるところは雑でイマイチだと感じました。
ほかに綺麗なところは、夜の雪景色でしょうか。夜空に輝くオーロラが綺麗です。流れ星も見えます。しかしリラックスをして見ていると、オオカミの鳴き声にちょっとビビります。オオカミが現れたら怖いと思ってしまうのは、この世界に入り込んでしまっているからこそでしょうけど、リラックスにはウサギくらいがちょうどよかったかも。
あまりの美しさに、気づけば1時間も「Perfect」の世界に入り込んでいました。まだまだ粗削りで改善の余地もありますが、こういったコンテンツこそがVRの醍醐味だと思います。
ゲームだと敵にやられたり、制限時間に追われたり、目的を達成しなくてはいけなくて、「もう!この映像を楽しみたいのに!!」って思うことが多々あります。でもVRのコンテンツって、制作者が目的を決める必要はないんじゃないでしょうか。どう楽しむかはユーザー次第でいいのだと思います。