第7回 走る!マザーボード・ロボ
〜 [おまけ] コムサテライト・エディション



まじっすか〜
それは一通のメールからはじまった…。
マザーボードロボも公開してから半年以上経ちましたが、せいぜいMLのオフ会に持っていった程度で、 特に多くの人の目に触れることはありませんでした。
私の部屋では棚の中でオブジェとして飾られていたわけですが、突然コムサテライトさんから 展示させて欲しいという依頼があり、急遽改造を加えることになりました。
元々バッテリーで駆動するために、店頭で長時間展示するのには無理があります。 設計がいい加減なのでバッテリーの交換も一苦労です。 ということで全てACアダプターで動かせるようにしました。

【今回の仕様変更】
・モーターの電源をACアダプターから取り、電圧可変できるようにする
・モータードライバーICを使用せず、リレーだけでモーターをコントロールする
・USB制御からRS-232C制御に変更する

モーター電源
今までは3本のNiMH電池をモーター用のバッテリーとして使用していましたが、これだと交換の必要が でてきてしまいます。ここでマザーボードの電源だけでなく、モーターもACアダプターから電源を供給するようにします。
回路はいたってシンプルで、いつものDC-DCコンバーターユニットで12Vから5Vに落とし、その5Vをさらに電圧可変3端子レギュレーターIC で3V前後の電圧を作っています。電圧はボリュームで変更できるので、モーターのスピードはここで変更することができます。

制御回路
今まではモータードライバIC TA7291Sを使用してモーターの正転・逆転を制御していましたが、 このICを使用するとモーターに加わる電圧が、実際のモーター用電源の電圧よりも低くなってしまいます。 これは「動くスピードが遅い」という欠点の1つの理由です。
当時は理由はわからなかったわけですが、TA7291Sの仕様書のVs-Voutのグラフを見て納得。 どうしても電圧が下がってしまうらしいので、いっそのことリレーにしちゃえ!!ってことで、 すごく原始的な回路でいくことにしました。 裏はこんな感じ。 2回路3接点のリレーを4個使い、4ビットで2chのモーターを制御できます。
 RS-232Cの制御回路はシステム工房 クロスハードさんの モジュールを使用しました。このキットは汎用性を持たせて設計されているため、実装しない部品も多くあります。 今回はRS-232Cからデータを受信して、I/Oに出力するだけという使い方をしました。
組み込んでみる
一応なんとか収まりました。ちょっとRS-232Cの基盤が出っ張ってますが…。

ソフトを考えていなかった…
さーて、これで動かすぞ!と思いましたが、肝心なことを忘れていました。 RS-232Cだからソフトを作り直さなければなりません。相変わらず計画性がありません。(^^;
RS-232CならPerlでちょこちょこって書けちゃうだろうと思っていたわけですが、ところがどっこい、 WindowsはLinuxのように簡単にデバイスにアクセスできないらしい…。 またしてもビルゲイツを恨む理由が1つ増えました。(笑)
私はWindowsのアプリは作れません。唯一作ったのはVisual Basicの「Hello World」です。 (Hello Worldの意味がわかる方は笑ってますね、今頃(^^)) 明日COM/3に持っていかないといけないという焦りもあり、今回はTera Term Pro のマクロ機能を使ってコマンドを送信するという、荒技でいくことにしました。リレー回路といい、制御方法といい、退化してます・・・。

ニュース掲載!サーバーダウン!
コムサテライトさんにマザーボード・ロボを預けてきたその日に、各誌ニュースメディアで取り上げていただきました。 この場をお借りしてお礼申し上げます。
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しかーし、間もなくアクセス集中によりサーバーがダウンしました。(笑) なにせOpenBlockSですから、 何千何万というアクセスには耐えられなかったようです。 ということでプロバイダーのHPスペースに移転したのですが、全然容量が足りません。 どなたか月額1,000円以内で固定IPアドレスがもらえるプロバイダー知ってたら教えてください。

2003.8.9 by Kaz

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