自作フィラメント用ドライボックスの定番だったダイソーの5.5L密閉容器は、生産が終了したのか入手が困難になってきました。そこで入手がしやすく、フィラメントのサイズにちょうどよい、イノマタ化学(Inomata-K) クリアブラック 乾物ストッカー 6.0を使って、フィラメント用ドライボックスを作ることにしました。

紙製スプールの場合、スプールの下側で支える方式だと、紙が歪んだときに引っかかって造形不良を起こす場合があります。そのためスプールの中心1点で支える方式にしました。

STLファイル

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必要なパーツ

出力するオブジェクト

Roller_side、Roller_holder、Jig_baseは2個作成します。それ以外は1個作成します。Jig_ではじまるオブジェクトはネジ穴位置を決めるための治具ですので、1回作成すれば使いまわせます。治具は別に作成しなくてもかまいません。

組立て手順

Roller_sideにベアリングを固定します。

それをRoller_baseに嵌め込みます。このとき少し斜めにして、端をペンチで叩いて入れると入りやすくなります。回転させながら少しずつ入れてください。ベアリングを叩かないように注意。

うまくいくと、こんな感じにぴったりはまります。

反対側も同様に固定します。このとき、下側のベアリング部分に力が加わらないように、机の端に置いて、プラスチックの部分だけを叩くようにしてください。

こんな感じで両端にベアリングが付きました。この状態でベアリングを再度取り付ける手段はないので、失敗したらプリントからやり直しです。

続いて治具を組み立てます。これはドリルの穴を位置を決めるときに使う道具でなので、自分で寸法を測って合わせてもかまいません。あると楽になる道具です。

真ん中の穴がフィラメントの中心点です。中にフィラメントを入れるとイメージがしやすいです。

位置が決まったら穴を開ける目印をつけておきます。三角形の底辺が上側に来る点に注意。

ドリルで穴を開けます。

同様にフィラメントを取り出す位置を決めて、穴を開けます。

Roller_holderにナットを入れます。硬い場合は叩きながら入れてみてください。

本体に固定します。

フィラメントの取り出し口も同様に取り付けます。Filament_insideが内側、Filament_outsideが外側です。mediumとwideの違いは、PTFEチューブの太さの違いで、mediumで入らない場合はwideを使ってみてください。

温度計をSensor_holderに固定します。

この + マークの部分をフィラメント取り出し口に固定します。

これで完成です!

ドライボックスの中に乾燥剤を入れ、フィラメントスプールの中にローラーを入れて、そのままドライボックスの中へ設置します。

完成!

今後の予定

正直このバージョンは満足していません。穴開け箇所が多く、組み立てに時間がかかるからです。今後改良する予定です。

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