第15回 歩く玄箱
<玄箱解剖>



玄箱の最大の難関とは?
発売当初は品切れ続出で入手するのも大変でしたが、今ではどこの店でも普通に在庫があります。 今回使用するのは旧型の100Mbpsタイプのものです。 たまたまWonder Cityで特売してたのをゲットしました。


玄箱の最大の難関と言えば 箱を開けることです。 箱を開けることに比べたら、Linuxのコマンドを打つことなんか 屁みたいなもんです。 私はこの技を知らなかったので箱を開けるまで1時間かかりました。(^^; 箱を開けるには写真のようにカバーをなるべく水平に押すのがポイント!

玄箱の中はこんな感じになっています。メイン基板、電源、左上の空いたスペースに3.5インチのハードディスクが入ります。
通電しているときは絶対に電源に触らないようにしましょう。 マジ痛いですから。

コンパクトフラッシュ
本来は3.5インチのハードディスクを取り付けて使用するのですが、 玄箱が歩く以上振動が発生します。 ハードディスクは物理的な衝撃に弱く消費電力も大きいため、今回は512MBのコンパクトフラッシュを使用することにしました。 どこかで見たことがあるかもしれませんが、きっと気のせいです。(^^;
玄箱のIDEケーブルは基板に直付けになっているため、このままではコンパクトフラッシュの CF-IDE変換基板(MTG4632)と接続ができません。 そこで直付けになっているフラットケーブルを取り外し、普通のマザーボードのようにヘッダピンを取り付けます。
(言葉で書くと簡単そうですが、かなり気合いがいる作業です…。)
ヘッダピンにCF-IDE変換基板を指してみた図。
なかなか絵になってます。(^^;
でもこれではフタが閉まりません!


そこでCF-IDE変換基板をメイン基板と並行に置けるよう、延長ケーブルを作成します。 なんか二度手間のような気がしてなりません。(苦笑) この辺はいつもの計画性の無さの現れです。

インストール
これで環境は整ったので、まずは玄箱のインストールを行います。 さすがの玄人志向も512MBのCFにインストールするアホなどいないと思ったのか、 普通にCD-ROMからインストールしようとするとインストーラーが異常終了してしまいます。 どうやら玄箱は2GBのルートパーティション、???MBのスワップメモリ、残りをファイル共有に割り当てるようです。 しかしこんなことで諦めてはいられません。

ここからが裏技です。 実はインストール前の玄箱にはtelnetが可能なのです。 そこでインストーラーを使用せずに、直接telnet経由で手動インストールします。

1) mfdisk -c /dev/hdaでパーティションを1つだけ切る
2) mkfs.ext2 コマンドでフォーマット
3) /dev/hdaをmount
4) FTPでCD-ROMのtmpimage.tgz(image.zipの中身)をコピー
5) ファイルを展開
6) /etc/fstabを修正(/dev/hda3とswapをコメント)

とりあえずこれでOKです。

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