Oculus GoでGoogleストリートビューの中に入れるアプリがあると聞いて、Oculus Goに急に関心が湧きました。ストリートビューの世界に違和感なく入れてすごいと評判。やってみたーい!でも私はHTC Viveを持ってるのです。しかもワイヤレスのTPCASTも。そんな恵まれた環境にいるのにどうしてOculus Goに…!?
HTC Viveは使うまでが面倒くさいのです
そうなんです。実はHTC Viveは面倒くさくて最近は使ってないんです。プレイするまでに時間がかかるし、PCがある部屋でしか使えないのでついつい億劫になってきます。
【HTC Viveを起動するまでの手順】
- PCを起動する
- TPCASTのバッテリーを装着する
- TPCASTを起動する
- Steam VRを起動する
- ベースステーションが起動するまで待つ(1~2分?)
- VRゴーグルをかぶる
- イヤホンを耳にはめる
- 両手にコントローラーを持つ
ここまで5分くらいでしょうか。しかも起動に失敗することも頻繁にあって、20分くらい悪戦苦闘することもありました。
Oculus Goは起動が速い!
一方Oculus Goは、
- VRゴーグルをかぶる
- コントローラーのホームボタンを押す
以上。早すぎ!!w
ゴーグルをかぶると自動的に電源が入ってもう使える状態になってます。この速さには驚きました。ちょっと遊びたいときにすぐ使えるというのはとても便利です。しかもスマートフォンをゴーグルに固定するタイプではなく、ゴーグル自体にディスプレイとシステムが組み込まれているので、これ単体で使えるのがとてもいいです。
Oculus Goはイヤホンがいらない
ここはすごく重要なポイントだと思います。音はゴーグルを固定するバンドの金具にある穴から流れる仕組みになっていて、ちょうど耳の近くにあります。耳を塞がない形なので周りの音も聞こえますが、周囲の音が聞こえるのは逆に安全面でも良いと思います。しかも意外にも音はしっかりしていて悪くないです。
さっそくWANDERをプレイしてみた
Googleストリートビューの中に入れるアプリWANDERをプレイしてみました。地図から行きたいところを選ぶだけで360°全方位にストリートビューの世界が広がります!縮尺も大きすぎず小さすぎず、実際の世界と同じくらいで違和感はありません。ただし目線の位置が高いのは気になりました(カメラが高い位置にありますからねー)。
こちらは富士山山頂のストリートビュー。家にいながらこんな美しい景色を見られるなんて素晴らしい!頭を動かすとスムーズにその方向に画面が動きます。この追従が遅いとVR酔いになってしまいます。
Oculus Goは解像度が高くて文字も読みやすい
HTC Viveの解像度は2160(1080×2)x 1200で 448 ppi、一方Oculus Goは2560(1280×2)x 1440で 538 ppiと、Oculus Goの方が解像度が高いです。HTC Viveは普通に見るとドットの網目が目立ってしまい、そこが没入感を妨げる原因になっていると思います。Oculus Goでも網目は見えますが、じっくり見なければ気にならない感じです。また文字がぼやけることなく、しっかり見えるというのは大きなポイントだと思います。
だけどOculus Goは頭しか動かせない
Oculus Goのモーションセンサーは3DoFで、基本的に頭の向きしか変えることができません。体をかがめて足元にある物を拾うような動作はできません。顔を近づけても目の前にある物に近づくことはできません。この辺の自由度は完全にHTC Viveに軍配が上がります。
HTC Viveなら歩き回れるので、VR空間を現実世界と同じように動くことができます。しかもHTC Viveのトラッキングは非常に正確で、両手に持ったコントローラーの向きや方向も忠実に再現します。ラケットでボールを跳ね返すようなスポーツ系のゲームは、まさにHTC Viveの得意とするところです。
その他Oculus Goの良かった点
- PCがいらない(スマホを使う)
- 軽い!(468g)
- メガネをかけていても痛くない
- 対応アプリがなくても標準のWebブラウザがあるので使えるサービスが多い(Amazonプライムビデオとかyoutubeとか)
- youtubeの360度VR動画に対応している
その他Oculus Goの悪かった点
- 30分くらい使ってると熱くなって使用中止を促される
- バッテリーの持ちが短い
- 白い画面だとちらつく(?)
- Facebookが関係してる(親会社だから仕方ない)
まだ他のアプリはあまり試していませんが、動いたりするアプリや動画はVR酔いしそうです。位置を固定して見回すようなアプリの方が良さそうですね。Oculus Goは価格が安いのに価格以上の性能で、気軽に始めるにはとてもいいんじゃないかと思います。