前回に続き、open-e DSS V6でレプリケーションを実験してみました。まずはその前にソフトウェアRAIDの実験。
6台のHDDのうち4台をRAID 6に、2台をスペアにしてRAIDアレイのうちの一台を停止。すると何事もなかったかのようにスペアのHDDを使ってリビルドが始まりました。もちろんこの間も通常に使用できます。ハードウェアRAIDにも対応しており、AdaptecとPromiseのコントローラーがGUI上で操作できる(?)みたいです。
続いて、同じ構成のストレージサーバーを構築して、レプリケーションの実験をしてみました。iSCSIイニシエータが接続しているのはコピー元のサーバーのみです。
本当に同期されているのか調べる手段がなかったので、VMware ESXiのパフォーマンスチャートのDiskのグラフで比較を行いました。その結果、同じ山の形を描いているので、書き込みと同時にコピー先のボリュームにも書き込みが行われていると思われます。
次にコピー先を一時的に停止させて、その間に書き込まれたデータがちゃんと同期するか試してみました。すると起動後にコピー元はリード、コピー先はライトの大きなトラフィックが発生しました。おそらくこれでちゃんと整合性が取れるようになっているのでしょう。
また深くはいじってないので見逃してるのかもしれませんが、ちゃんとレプリケーションできてるのか、できてないのか、どうやってそれを知ればいいのかがちょっと疑問でした。万が一メイン側の障害発生時に、コピー先もダウンしていることを知らずに使い続けていたということは避けたいところですね。
レプリケーション機能は製品版のみでLite版では使えませんが、安価にIPストレージを構築するにはとても良いと思いました。