Captain of Industryという工場自動化ゲームをプレイしました。このゲームはFactorioのようなゲームで、採取した資源を効率的に工場で生産していくゲームです。クリアしたので感想を書いていきたいと思います。

何をすればいいのかわからん

前々から面白そうだなーと思ってウィッシュリストに入れていたゲームで、気づいたらリリースされてたので買ってみました。新規プレイを選んでさっそくプレイしたものの、何をしていいかわからない。この手のゲームって、最初はチュートリアルに沿って目標を進めながら、操作方法やゲームシステムを理解していったりするんですが、Captain of Industryはいきなり荒野に放り出されて「あとはご自由に」なんです。おかげで最初は全然楽しくなくて、最初の2日くらいはなんだこのクソゲーはって感じでした。

つまらないと思いながらも続け、研究をして建物やレシピをアンロックしていくうちに、気づけば楽しくなってました。あ、このゲームやばい。滅茶苦茶面白いぞ!

グラフィックが美しい!

建物の一つ一つがものすごく精細に描かれていて、とても美しいです。実はF11を押すとカメラモードになって大きくズームイン・ズームアウトできることを今知りました。中の機械も動いていてとても細かいです。そのせいかGPU負荷は重いので、グラボに合わせて画質設定をした方がいいかもしれません。

手狭になり工場拡張が難しくなってくる

ある程度進めていくと工場の拡張が難しくなってきました。必要とされる生産量が増え、レシピも増えてきます。しかし隣に工場を増築するスペースもなく、増やせるコンベアの本数も限界が見えてきました。まだ赤色の研究素材をアンロックしたばかりの段階で先があるので、新しいマップで再スタートすることにしました。

新マップで心機一転

Cの字(Gの字?)状の、真ん中が海になっている島にしました。このマップは資源が豊富なわりに鉱山までの距離が遠く、輸送手段を考える必要があります。とはいえ序盤の難易度は高くなく、広大な平地があるので工場建設にはぴったり。まずは住居の移転から行いました。住居はどんどん拡張してくので、これが工場エリアの近くにあるととても邪魔になってきます。

資源がなくなる前に新しい資源を確保する

このゲームにおける資源は有限で、採りつくすと無くなってしまいます。無くなってから次の資源開発を行うのでは手遅れで、電気が止まり、水が止まり、農場が止まり、連鎖的にすべてが止まってゲームオーバーとなってしまいます。そうなることを予測して先手を打つのがこのゲームの面白いところでもありますね。

このマップには地上の油田が2つと、海上の油田が1つあります。地上の油田はあまり量が多くないので、海上の油田の開発を前もって行いました。油田は海底にあるはずなのになぜか陸地を伸ばして…。近くの山を切り崩して海を埋め立てていくことにしました。

ここで思わぬトラブルが!? 最初は横幅1マス分で埋め立てを行っていたのですが、造成しているうちに地形が崩れて、先にいるトラックが立ち往生することが頻発しました。そこで横幅2マスで伸ばしていくことにしました。

長い年月をかけてようやく到達!2つ目の油田も残り少なくなって警告がでていたところで間に合いました。ちなみに島外の油田から原油を運んでくることもできるので、こんなことをしなくても問題はないです。ただ、これをやりたかったんです。

設計をしているときが一番楽しい

大きな工場を建設する場合、どこで何を生産してどこへ持っていくか、ということを考えながら配置を検討していきます。これは原油から様々な製品を製造する工場ですが、必要な素材は近くにまとめ、なるべく取り回しが少なくなるようにします。生産量が増やせるように、広めにスペースもあけておきます。レイアウトが決まったら配管を考えます。

最後にポーズを解除して建設が始まるときが最高に楽しいですね!このゲームの厄介なところは、トラックが通れる通路も考慮しないといけないところです。4枚目の緑色のエリアがトラックが通れる場所で、配管は高さ2以上必要なので、2か3の高さまで上げなくてはならず、建物や配管の柱の周り1マスは通行不可という厄介な制約があります。なのでタンクにアクセスできるように通路を確保しました。

正直この仕様はちょっと緩和してほしいですね。特に配管やベルトコンベアは一定間隔ごとに支柱が設置されるのですが、これがバラバラなので、2本目3本目を並行して引くと通路をふさいでしまったりします。同じ位置に柱が並ぶように工夫が必要になってきます。

レシピが鬼畜

1つの製品を作るのに複数の素材が必要、というのはこの種のゲームでは普通ですが、このゲームはレシピが鬼畜すぎます。複数の副産物があって、それが詰まると全ての製造が止まります。なので副産物も消費して余らせないようにしたり、副産物を活用して生産量を増やす必要もあります。そのためレシピも複数あって、特に石油系のレシピは異常です。

工場紹介

ということで最後のロケット発射までいったので、作った工場を紹介していきたいと思います。

全体図
下側:鉄属系工場 右上:銅系工場 左上:鋼鉄系工場
石油化学工場

擁壁の使い方を知らず、周囲が崩れてしまった炭鉱(左)。
擁壁の使い方を覚えて、5段ずつ掘り下げていった鉄鉱山(右)。

炭鉱
鉄鉱山
左:核燃料製造棟 右上:シリコン工場 右下:旧石炭発電所
半導体工場群(中:ウェハー 左下:基板・IC 右下:金製造) 右上:ロケット製造棟、ロケット発射場
製薬工場
食品工場
セメント工場
左:海水淡水化 右:ガラス製造
原子力発電所
農場

農場はとにかくでかいので、コンベアで一カ所に輸送する形にしました。同じコンベアで運び、ソーターでそれぞれのストレージに振り分けます。余った食料は堆肥化して肥料として使います。

食料ソーティング
データセンター

データセンターはいいですね~。壁もなくてラックがむき出しですが、マイニングファームでしょうか。このデータセンターのところがちょっと難しかったです。データセンターに設置するサーバーを作らないといけないのですが、そのためには電子機器Ⅲが必要で、それには集積回路が必要で、更にそれにはシリコンウェハーが必要で、それらを製造する工場はデータセンターが必要という、ちょっと待って、これって卵が先かニワトリが先かじゃねーか!?

やり方としては、海賊を倒して手に入れたわずかな素材を使ってサーバーを作って、少量の素材から次の素材を作って、徐々に工場を拡張していくことで乗り切れました。ここで肝心な電子機器Ⅲは他の村と取引して入手することもできるので、最悪なんとかなるかもしれません。ここの難局はやりがいがあって面白かったです。

むき出しのラック
島の一番端にある金鉱山(左)と、炭鉱(右)

感想

最初はすごくつまらなかったですが、気づいたら猛烈にハマっていました。途中でかったるくなることもなく、最後まで同じ勢いで楽しむことができました。このゲームは2022年5月にリリースされたばかりで、まだアーリーアクセス段階のゲームなのですが、ゲームバランスはかなりしっかり計算されていると思いました。必要な素材の量だったり、次のステップへ進むための条件など、無理もなければだるくもなく、絶妙なバランスで飽きがきません。アーリーアクセスだというのに研究内容もしっかり作られていて、しかもちゃんとゲームの進行に合わせて無理なく無駄なく、うまく構成されています。ゲームの完成度は、もうリリース版のレベルと言っていいでしょう。

逆にダメな部分としては、序盤にまともなチュートリアルが無い点。初見のユーザーにとっては特にとっつきにくいゲームなので、こうゆうところも手を抜かずに作ってほしいと思いました。

今後の要望としては、Satisfactoryみたいにコンベアリフトが欲しいですね。コンベアの高さを変えるには大きなスペースが必要なので、引き回しが結構大変になってきます。1マスで垂直に移動できると、バス配線方式で工場を作るのに便利です。あとTimberbonの運搬員の拠点みたいに、トラックを特定のエリアに所属させるような仕組みがあるといいですね。現状は空いてるトラックが選択されてしまうので、ものすごく遠くまで運搬してしまうことがあります。鉄道輸送もビジュアル的に良さそうです。余った素材を捨てる機能もあった方がいいですね。例えば農場で生産したジャガイモなどは余ったら肥料として使えますが、サトウキビなどは使い道がなく、余ったり詰まってしまったり、生産量の調整が大変でした。SatisfactoryのAwesome Sinkみたいなポイントシステムがあると面白いかも。

システム設計が好きな人にはとても面白いゲームだと思います。ぜひプレイしてみてください。

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