第1回 「CPUで湯は沸くか?」
〜Superπでコーヒーを飲もう〜





まずは実験
いきなりCPUに取り付けて壊れたらいやなので、まずはCPUなしの状態で試してみることにした。 ペルチェ素子の放熱側にマグカップを取り付け、冷却側にもチップセット用のヒートシンクを取り付ける。 配線を行い電源電圧がVmax=11.1Vを越えない値まで調整し、早速通電してみることにする。 (写真では11.1Vを越えているがそれはご愛敬)

これじゃただのセラミックヒーターだ!!
通電すると冷却側に霜が発生し放熱側のお湯が沸騰する、そんな夢を抱いていたのだったが、 無惨にもその夢はうち砕かれた。冷却側が熱いのである。(笑)
なんとペルチェ素子は放熱をしっかり行わないと放熱側の熱が冷却側に回ってしまい、 結局だたのセラミックヒーターになってしまうのだだだ!! しかし通常のCPUの冷却とは違い、放熱側の熱で水を温めなくてはならない。 したがって熱をその場に留めておかなければならないという致命的な問題が判明した。
さてどうしたものか・・・。ペルチェ素子を何段か重ねて熱の逆流をさせにくくする方法もあるが、 どっちにしろ全体が暖まってしまえば意味がない。困ったぞ。(おいおい)

【番外編】もうヤケクソだ!(笑)
今回の実験でペルチェ素子の一部が欠けてしまい、上から圧力をかけないと通電しなくなってしまった。 こうなったらもうヤケクソ、とことん温度を上げてやろうじゃないか。ということで上から本で重石をして 壊れるまで熱をかける事にした。

しばらくこの原稿を書いていると、「コォーーー」って音が!? あれ、電気ポットはさっき沸かしたばかりなのになんで…と後ろを向くと、なんとマグカップの中のお湯が 沸騰しているではないか!!


おおお、沸騰してる沸騰してる。(笑) そのときの冷却側の温度は100度を越えて測定不能。既にSuperπが動くかどうかという次元の話ではないようだ。 さすがにこのお湯でコーヒーを飲む気にはなれなかった。

2002.1.1 by Kaz

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