第1回 「CPUで湯は沸くか?」
〜Superπでコーヒーを飲もう〜





準備編
まず金属製のマグカップ、スイッチング電源、ペルチェ素子を用意した。 金属製のマグカップは熱を伝えやすいことから、これをヒートシンク代わりとする。 東急ハンズで280円で売っていた小さなマグカップだったが、早くも予期せぬ出来事が起こった。
まず底部が平面でないということ。楕円を描いているため、接着面に対して均等ではないのだ。 そこで平面にするために内側から叩いたところ、今度は叩いたところの青い部分が割れてしまった。 ホーローの意味がわからなかったんだけど、もしかしてこのセラミックみたいなのを ホーローって言うのかな?(^^;
次にスイッチング電源。秋月電子で1000円で売っていた5V2A,12V3Aのタイプである。 ACコードや電源ケーブルを接続しようとしたところまた問題が! せっかく買ってきたコネクタが合わないのである。 仕方ないので無理やり半田付けして上からホットボンドで固める事にした。
このように電源を別にしたのは電源電圧を可変するためであり、今回使用したスイッチング電源は 5V端子で4〜6V、12V端子で8〜16V程度までできることを確認した。

ペルチェ素子を使う理由
お湯を沸かすためには水が沸騰するまでの温度に上げる必要がある。 しかしその温度ではCPUは動作しない。そこで考えたのがペルチェ素子の利用だ。 ペルチェ素子は電流を流すと片方から熱を奪い、片方へ熱を排出するポンプのようなものだ。 しかも空冷とは違い冷却側を常温以下にすることも可能なのである。 CPUは動作可能な温度に保ちつつ、そこから排出された熱を利用するには この方法がもっとも手っ取り早いと考えた。

 

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