第21回 アナキン仕様 ライトセーバー・マウス
〜 フォースと共にあんなことやこんなことを 〜




光るだけじゃない!音が鳴って振動するライトセーバー
スターウォーズの最新作「エピソード3」が公開されましたが、 スターウォーズグッズと言ったらやっぱり定番はライトセーバーですね。 「そうだ!ライトセーバー仕様の傘を作ろう!」とまたわけのわからない事を思いつきます。 しかーし、すでにレインセーバーなる物が売られているではありませんか。 それに傘じゃ(人前で使うの勇気いるし)使い道ないよなぁ・・・、じゃあマウスだ!(なぜそうなる?) というわけで、ライトセーバー・マウスを作ることにしました。

ライトセーバーと言ったらあのブォンブォンて音が鳴らないといけません。 調べてみるとハム音が鳴る製品は少なく、どうやらトミーのスーパーサウンドライトセーバーなら鳴るらしいのです。 ところが既に販売終了。しかしここであきらめるわけにはいきません。 こうゆうときはオークションでゲットです。 結局送料入れたら5千円になっちゃいました。新品買うより高けー。

まさか出品者もこんなことに使われるとは思わなかっただろう…。

ライトセーバーの光る部分を取り外すと豆電球が出てきました。これだけ見ると懐中電灯。

それではさっそく分解します。ネジをはずして真っ二つにすると、 おお!なんかすげーメカって感じでかっこいいぞ!


中に埋め込まれている部品を全て取り外します。 なんかバラバラに解体されたC3POの気持ちがわかった気がします。

回路図
回路図ってゆうか、配線図です。 まずはオリジナルのライトセーバーから。(右図) けっこういろいろなものが付いていて、LEDで光るPUSHスイッチ、電池ホルダー、スピーカー、 トレーニングモード(という外付けの回路があるんです)用のコネクタ、4接点のスライドスイッチ (電源ON/OFF/トレーニングモードの切り替え)衝撃センサー、加速度センサー、 赤と緑のLED、振動モーター、豆電球、よくもこれだけ詰め込んだって感じです。

そして今回のライトセーバー・マウスの回路。

例によって作った後に記憶を頼りにして書いた図です。なのでたぶん嘘があります。

ジャンク屋大好き 100円マウス
今回使用したマウスはアキバパレットタウン で105円(税込)で売られていたPS/2マウスです。関係ありませんが、この店って1つの店のようで実は右と左で違う店なんです。

そしてこれがその中に埋め込む超小型マウス。ライトセーバーの機能を持ちつつ、マウスとして使えなくてはなりません。 そこで普段ノートPC用に使っていたマウスをこんなろくでもないことに使ってしまっていいのかと自問自答しつつ スペースの節約のために埋め込むことにしました。

PS/2マウスのボールが入ってた部分は全て削り取ります。

プラスチック辺が飛び散って、当たると結構痛いんです…。

超小型マウスも中身を取り出します。


このままではマウスのボタンが使えません。そこでタクトスイッチをPS/2マウスのボタンの部分に取り付け、 そこから配線をのばします。


高さを調整してホットボンドで固定します。


困ったことにマウスのボタンはアクティブLOW、ライトセーバーはアクティブHIGHとなっていて、 そのまま配線することができません。そこで74LS04で信号を反転させてやります。


しかーし!なぜか誤動作する…。orz 仕方ないので毎度恒例の”リレー”です。(笑) ほんとリレーばっかりだ。

電源はUSBから
ライトセーバーは単3乾電池4本で動いていましたが、どう考えても電池を入れるスペースはありません。 幸いUSB用に5Vが来ているのでそれを流用することにします。


配線を調べてみるとマイコン部分は途中の電池2本のところから電源を取っています。 そこで3端子レギュレターICで 5V から 3.3V に変換してやります。

続いてLEDを取り付けます。ライトセーバーは豆電球で光るようになってましたがスペース的に入りません。 今回はたまたまその辺に転がっていた高出力タイプのLEDを使用することにしました。


ライトセーバーに付いていた発光するボタンをそのまま取り付けました。 かなり不格好です。失敗です。おまけに操作性も最悪です。orz

スイッチで発光色を切り替えられるようにします。
当初は定電流ダイオードを使用してたのですが、LEDの色によって明るさが違うので それぞれ抵抗を使用してます。
雑だな…。


いよいよ最終段階
このライトセーバーは衝撃が加わると振動するようになっています。左がその振動モーター。 でかくて入りません。そこで秋月電子で売っていた小型の振動モーターに変更します。


1個だと非力なので3つ付けます。 3個で200円という値札が貼ってあったのに100円でした。 (店員が間違えただけ?)

マウスのLED光を屈折させるためのプリズムが収まるようにマウスの底を削ります。 この作業が間違いだったことは後で気付くこととなります。

ムーンプリズムパワー・メークアップ!

実はこれだとマウスパッドまでの距離が短くマウスカーソルが動かないのです。 ここは小さな穴を開けるだけでいいようでした。 結局背面にプラ板を貼り付けて高さを調整しています。

スピーカーを取り付けます。小さい割に結構大きな音が出ます。 ところが先にスピーカーを取り付けてしまったため、音を出す穴を開けられませんでした。


加速度センサーを取り付けます。(推測ですが)この黒い筒の中にスプリング状のワイヤーが入っていて、 ライトセーバーを振ったりするとワイヤーがショートするような仕組みになっているようです。 基盤の裏には縦方向にセンサーが付いていて、縦横どちらに動かしても反応できるようになってます。

これで中に入れる部品は全部です。かなりパンパンになってしまいました。 そもそもマウスの中に入ったこと自体が奇跡です。


フタを閉めます。実は完全に閉まらず隙間が空いてしまいました。 相変わらず計画性がありません。

そしていよいよ最後。ライトセーバーを光らせるために、やまと興業(株)の フレキシブル発光ロッドを取り付けます。 これは面白い素材で、光を拡散させて全体が光るスティックです。

マウスの真ん中にフレキシブル発光ロッドを取り付けて完成! しかしなんでまたこんなところに取り付けてしまったのだろうか…。 かなーり邪魔なんですよ。もう少し考えろよ俺。 ほんと計画性がありません。(^^;

完成!!
ウホッ!カコイイ!
   
   


おまけ

 シスに屈したアナキン

 側面のスイッチでダースベイダー仕様に変更できる。

2005.07.30 by Kaz



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