第5回 ファンレスEdenをDC12Vで動かす
〜野望への第一歩〜





究極の静音PC
近年の静音PCブームに乗り、VIAからファンレスでCPUオンボードのユニークなマザーボードが発売された、 ということは誰でも知っていることでしょう。 今回はESP-5000 (VIA Eden 533MHz)を、DC 12Vだけで動かすことに挑戦します。 え?なんで12Vで動かす意味があるのかって? サブタイトル「〜野望への第一歩〜」ということで。(謎)

回路図

いくらDC 12Vで動かしたいからといっても、12Vだけ与えたのでは当然動きません。 そこで今回は秋月電子のスイッチング電源キットと、DC-DCコンバーターを使用しました。

スイッチング電源キットは5〜24Vの可変出力が可能です。 ここに12Vを入力してやり、5Vを取り出します。 最大電流は3Aと少な目ですが、Edenなのでまあなんとか足りるかなという安易な判断です。 もちろん根拠はありません。(笑)
3端子レギュレターICでやっちゃえば回路も簡単ですが、これだとあまりに効率が悪すぎます。

そしてお次は3.3Vです。秋月電子の店内を見ていたらちょうどいいものを見つけました。 5V入力で3.3Vを出力、最大電流8AのDC-DCコンバータ。買えってことですね。 これは単純に配線を繋ぐだけでOKです。一応部屋にあったコンデンサをつけておきました。 スイッチング電源キットの5V出力につなぐだけです。これで必要な電圧は揃いました。

トラブル発生!
もう一度ATXコネクタのピンアサインを見てください。-5V,-12Vという負電源が存在します。 こんなの聞いてないよー。えーどうすんの〜?(爆) いろいろ調べた挙げ句、-5Vはいまどき使われてないんじゃないかって噂、 -12VはRS-232C用?って噂…。 ということで、無視することにしました。
よい子はまねしないでください。マザーボードが燃えても知りません。:-)
※2003.1.2追記:ESP-5000では、-12V,-5VはNCになっているようです。

更に問題が発生!ATXコネクタは20ピンなのに、端子を12本しか買いませんでした。 1本10円の端子を買うために千石電商に行くわけにもいきません。 ということで、GNDは共通だろうという想定の元、2カ所だけ配線することにしました。(^^;
よい子はまねしないでください。OSが突然フリーズしても知りません。:-)

通電してみる
恐る恐る通電してみると、なんと問題なく起動しました。 はっきりいって拍子抜けするくらい、普通に起動してます。 なんかRedHat Linux 7.2が何もなかったのかの如くインストールされちゃったりなんかしちゃったりしてます。(^^)

さて、気になる電流値ですが、CD-ROMとHDDのアクセスがあったときで2Aでした。 HDDだけだと約1.2A、HDDへのアクセスが無いときは0.8A程度です。

次回へ続く・・・

2002.9.22 by Kaz


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