第3回 卓上ドリンク冷却装置を自作する
〜夏はやっぱり冷え冷え!〜





暑は夏い、じゃなくて夏は暑いなあーー
子供達は夏休みに入り夏真っ盛り、毎日暑くてたまらーんて感じです。 しかし部屋にクーラーがないため、唯一ある冷房装置といえば扇風機くらい。 そのため水分の補給は欠かせない。 一気に飲んでしまえばいいけど、しばらく放ったままにしておくと、せっかく冷えていたお茶も な〜んかぬるくなってたりします。 そのためにまた氷を継ぎ足すのも面倒だし、なんかいい方法は無いかな〜と考えてみました。

前回の屈辱を晴らす!
第1回「CPUで湯は沸くか?」ではペルチェ素子を使い、廃熱を利用してお湯を沸かすという作戦に見事失敗。 今回はその屈辱を晴らすため、再度ペルチェ素子に挑戦することにしました。 前回の失敗点として、しっかりと放熱しないと全体が熱いだけの板になってしまうというのが課題です。 そこで今回は、ブロアー式ファンを使用したCPUファンを使用する事にしました。 ブロアー式ファンは小型の割りには強力で、しかも横から風を送るためヒートシンクを薄くできます。 そのためコップを置いても安定できると考えた次第です。

2系統の電源を用意する

今回使用したペルチェ素子はVmax=16Vですが、やはり電源が可変できた方が便利です。 そこで今回はアルインコの安定化電源(Vout=5〜15V、Imax=5A)をペルチェ側に、 PowerMac G4の12Vをファン側に付け、ファンへの電圧は常に固定にしました。

実際に電源を入れてみると、
冷えてます!
水滴ついてます!
(笑)

かすかな希望が見えてきました。 しかしやはり電圧を上げていくと放熱が間に合わなくなり、表面の温度はどんどんと上昇していきます。 結局入力8Vを越えると、放熱の能力を越えてしまうことがわかりました。

冷えたかな?

ということで8Vを加えた状態で30分ほどおいてみました。表面の温度も2℃前後と安定しています。 ペルチェ素子の表面を手で触っても冷え冷えなので、けっこういけるかもしれません。 これならきっと冷え冷えのお茶が飲めるぞと期待し、さっそく飲んでみることにします。

ぬるい!!

お約束ということで…。(^^;


【結論】
氷を入れた方が早い




まだあきらめんぞ〜!(笑)
今回もまたしても失敗か!? いや、暖かいお茶にならなかっただけマシでしょう。 実際ぬるいと言っても常温より下です。(笑) つまり問題は放熱でしかありません。16Vを加えそれに見合う放熱をすれば、 キンキンに冷えたお茶が飲めるかもしれません。野望は次回へと続きます。

2002.7.21 by Kaz


戻る